「LAUNCHPAD SEED 2024」で感じた 日本のスタートアップのレベルの高さ

11月28日、東京ポートシティ竹芝ポートホールで開催された「LAUNCHPAD SEED 2024 Powerd by 東急不動産」。スタートアップ起業家の登竜門といわれるこのピッチコンテストで登壇したのは9社の精鋭たち。シード期とは思えない充実のピッチは、日本のスタートアップのレベルの高さを感じさせてくれた。
シード期とは思えないレベル
飽きることもなく、ダレることもなく、6分間ずつ9社のピッチを眺めていた。教育、金融、メンタルヘルス、メタバース……それぞれテーマは異なるが、いずれもわかりやすく、将来性を感じさせる起業家ばかり。「LAUNCHPAD SEED 2024 Powerd by 東急不動産」は、その名の通りシード期のスタートアップのためのピッチコンテスト。しかし満員となった会場で繰り広げられたのは、シード期とは思えないレベルの高いピッチばかりだった。
1位は「オートフォーカス眼鏡」
いずれも甲乙つけがたい。でもコンテストである以上、順位はつけられる。今回1位になったのは自動でピントを調整する眼鏡「オートフォーカスグラス/Elcyo Glasses」を開発している株式会社エルシオだった。夢のツールともいえるオートフォーカスの眼鏡がもう実現できるところまできている。しかも価格はわずか10万円! そのインパクトはやはり大きかった。
「素晴らしい参加者のなかで、緊張感いっぱいのピッチでした。最近このメガネほしいと言ってくださる方が多くて、私たちとしてもできるだけ早く、できるだけカッコいいものを作ってお届けしたいと思っています。これからも応援よろしくおねがいします」(株式会社エルシオ 李蕣里代表取締役)
定年を前にチャレンジ
今回の「LAUNCHPAD SEED 2024」には、いろいろなバックボーンを持つさまざまな年齢の起業家が登場したことも興味深かった。「定年を前にチャレンジしたかった」と語ったのは、木材からの成形物原料の製品開発に挑む「PriMateria」の吉岡まり子代表取締役社長。長年、京都大学で研究者として培ってきた知見で、起業の道へと進むことを選んだという彼女には、東急不動産賞が授与された。
会場で出会ったある投資家は「登壇したすべての企業に出資してもいいと思った」と語っていたが、その言葉に嘘はないだろう。日本のスタートアップもここまで来たのかという、ある種の充実感さえ感じさせるイベントだった。
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