【FTSスタートアップ支援プログラム採択者インタビューVol.01】「どんな化学反応が起きるのか、とても楽しみです」FTSP部門採択者・高林孝幸さん

FTSやテレビ朝日のスタートアップ応援番組「BooSTAR〜スタートアップ応援します〜」と一緒に生み出す、育てる事業アイデアを支援するプログラム「FUTURE TALENT STARS PROGRAM」(以下:FTSP)と「FUTURE BUSINESS IDEA CONTEST」(以下:FBIC)の採択者が決定。彼らは、なにを目指し、なにを求めてプログラムに応募したのか? 第1回は、“最速でイノベーターになれるサポートプログラム” FTSP部門の採択者・高林孝幸さんにインタビュー。
感情を色で記録するアプリ
数多くの新規事業開発を支援してきた専門家や起業家が、事業アイデアの磨き上げから、事業計画策定、プロダクト開発、資金調達、体制作りまでを一気通貫で支援する「FUTURE TALENT STARS PROGRAM」。今回採択された高林孝幸さんは、昨年、感情を色で記録し、「自分と向き合う時間」をつくることでメンタルヘルスケアができるアプリ「iroai」をリリースした。
「感情を色で記録できたらいいなってところが、本当にちょっとした思いつきと言いますか、最初のスタートでした。自分と向き合うことや、そのときの感情を少し雑に扱っているんじゃないかなと。たとえば、10分前とか20分前にこう思った、こう感じたという感情でさえもすぐには思い出せないですよね。喜怒哀楽という言葉がありますが、感情は必ずしもその4つだけではなく、喜びにも、悲しみにもさまざまなニュアンスがある。でもそれを言葉で表現するのにはどうしても限界がある。そこでもっと直感的に表現できる方法はないかと考えたときに、色であれば直感的に表現できるのではないかと。それを日々続けていくことで、自分に対する解像度というか、自己理解みたいなところが深まっていくというのが『iroai』で実現してみたいことです」
できる限りの挑戦をしたい
今回、FTSPで採択されたが、外部のアクセラレーションプログラムを受けるのは初めてだという。
「いままでずっと仲間内で、これ面白いよねってやってきました。これから外の意見が入ることで、私たち、そして『iroai』がどう変わっていくのか、どんな化学反応が起きるのか、とても楽しみです。アプリのリリースはしたんですが、なかなか認知が上がらず、次の展開が見えてこなかった。専門家の意見を聞いたり、メディアの力を借りたりすることで、3年後、5年後にどう変わっていくのか期待しています」
『iroai』の開発は、高林さんを含むグループ「SENSE DEXIGN TOKYO」で行った。高林さんも含め、全員が会社員としての本業を持っているという。
「『iroai』がうまくいったらみんなで会社をやめて起業する! みたいなことを目指しているわけではないんです。本業がありながら、外でこういう活動をしているというのも新しいカタチかなと思うので。できる限りの挑戦はしていきたいです」
多くの人が悩みや不安を抱えている時代。『iroai』のようなアプリでのセルフメンテナンスの需要は増えていくだろう。「いちばんの理想は、『iroai』を使うことで自分自身を知り、生き方を肯定できるユーザーが増えること」だと語る高林さん。“最速でイノベーターになれるサポートプログラム” FTSPによって『iroai』がどう進化していくのか、その行く末が楽しみだ。
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